親が亡くなり、誰も住まなくなった実家…
「古いし危ないから解体しよう」と考えたものの、家族間で意見がまとまらず話が進まないというケースは少なくありません。実は、解体工事そのものよりも、その前段階の話し合い不足が相続トラブルの原因になることが多いのです。
今回は、実家を解体する前に必ず家族で共有しておきたい5つのポイントを解説します。

■① 解体する目的を明確にする
まず最初に話し合うべきなのは、「なぜ解体するのか」という目的です。
- 土地を売却するため(その場合であっても、売却前に壊すか?買い手が決まってから壊すか?)
- 駐車場や賃貸用地として活用するため
- 管理の負担を減らすため(空き地になった後の雑草管理のことも忘れずに話し合いしましょう)
- 老朽化による倒壊リスクを避けるため
目的が曖昧なまま進めると、
「本当は残したかった」「売るとは思っていなかった」
と後から不満が出やすくなります。全員が同じゴールを共有することが、トラブル回避の第一歩です。
■② 誰が費用を負担するのか
解体工事にはまとまった費用がかかります。
ここでよくあるのが、「長男が払うと思っていた」「相続人全員で折半だと思っていた」という認識のズレです。
- 解体費用は誰が出すのか
- 相続財産から支払うのか
- 立て替えた場合、後で精算するのか
金銭の話は避けがちですが、事前に明確に決めておくことが非常に重要です。
■③ 土地・建物の名義と相続状況の確認
実家が誰の名義になっているか、把握していますか?
相続登記が未了のまま解体を進めると、後々大きな問題になることもあります。
- 法定相続人は誰なのか?⇒その中で誰が建物を相続するか?もしくは共有にするか?
- 遺言書はあるのか?
- まだ相続登記をしていないか?⇒最寄りの法務局で確認できます(建物が未登記の場合もあります)
- 不動産に抵当権(銀行などの担保)は設定されていないか?⇒設定されている場合は抵当権者(銀行など)に確認が必要です
名義や相続関係が整理されていない場合は、解体前に司法書士や専門家へ相談することをおすすめします。一宮解体センターでは、弁護士/司法書士などの専門家と提携しておりますので、安心してご相談頂く事が出来ます。
■④ 解体業者は誰がどのようにして選ぶのか?
建物を依頼する解体業者の選定についても必ず話し合っておきましょう。
また、家族が各々で解体業者を探す場合もあるかと思いますが、「現場打合せ」「見積りの説明」は必ず家族全員で話を聞くことが望ましいでしょう。家族のうち、誰か一人が依頼する解体業者を決めてしまった場合、後々、解体工事のトラブルや内容に不満があると、家族間のいざこざに発展してしまうことがあるからです。
- 一括見積りサイトは避けること
- 地元に根付いている信頼できそうな解体業者をホームページなどで探すこと
- 解体だけでなく、解体後の売却や資産活用などにも幅広く精通している会社を選ぶこと
以上は一宮解体センターが考える重要ポイントです。是非参考にして下さい。
■⑤ 解体のタイミングと近隣への配慮
解体工事は騒音や振動が発生します。
親が長年住んでいた地域だからこそ、近隣への配慮も欠かせません。日頃から、近隣の方からも「長年慣れ親しんだ景色がかわってしまうんですね」という声は多くいただきます。『家じまい』の最後に近隣トラブルになってしまっては、お互いにとても嫌な気持になってしまいますよね。
- 解体スケジュールを解体業者からヒアリングして正確に把握する
- 解体に向けて家財整理は済んでいるか
- 近隣挨拶は誰が(誰に)行うのか、ご挨拶の品をもっていった方が良いか?など
家族で役割分担を決めておくことで、工事がスムーズに進みます。
まとめ:解体は「工事」ではなく「家族の決断」
実家の解体は、単なる建物の取り壊しではありません。
家族の思い・お金・将来が絡む大きな決断です。
一宮解体センターでは、解体工事のご相談はもちろん、
「まだ家族で迷っている」「何から決めればいいかわからない」
といった段階からのご相談も承っています。
後悔しない解体のために、まずはお気軽にご相談ください。
最後までご覧頂き有難うございます。
