~知らないと損する!一宮市での必要書類と注意点まとめ~
建物の解体工事を進める前には、いくつかの行政手続きが必要です。
「解体したい」と思ったその日から、実際に工事が始まるまでには、申請・届出・確認作業など意外と多くのステップがあります。行政への手続きのほとんどは解体業者が代行して行いますが、「知らなかった!お願いすればすぐに工事できると思っていた…。」となって工事が遅れてしまうケースも少なくありません。
この記事では、一宮市を中心に解体工事をお考えの方へ、必ず押さえておきたい行政手続きをわかりやすくまとめました。
初めての方でも読みながら順番に進められるよう、実際の現場経験を踏まえて解説します。
■ 1. 建物の所有権・相続手続きの確認
解体を始める前に、まず必要なのが「建物の所有者の確認」です。
実家を相続したケース(相続人が2名以上)や、名義が複数人になっているケース(共有)では、
全員の同意が必要となる場合があります。
● 相続した家の解体の場合
特に相続した場合で、遺産分割などの手続きが済んでいないと、解体届が出せないこともあります。
相続人が複数いる場合は、早めに話し合いと必要書類の準備を進めておくとスムーズです。
※令和6年4月1日から、不動産を相続した相続人は3年以内に相続登記の申請することが義務化されました。
■ 2. 一宮市への「建設リサイクル法」に基づく届出 ※解体業者が代行
延べ床面積が80㎡(約24坪)以上の建物を解体する場合、
「建設リサイクル法」に基づく届出が必要です。
● 届出先
一宮市役所 → 建築指導課(市役所本庁舎 8階)
● いつまでに必要?
工事着工の 7日前まで に提出。
● どんな時に必要?
・木造住宅
・鉄骨造建物
・RC建物
すべて対象です。
● 必要書類
・分別解体届出書
・分別解体等の計画
・配置図・平面図
・見積書
・委任状(業者が代行する場合)
ほとんどのケースでは解体業者が代行しますが、
建物の構造や書類の不備で時間がかかることもあります。
当センターでも「思ったより手続きに時間がかかった」というご相談をよくいただきます。
■ 3. アスベスト事前調査の届出 ※解体業者が代行
2023年10月から、すべての建築物にアスベストの事前調査が義務化されています。
家の築年数が浅い物件を除き、現地調査が必須です。
解体する建物の建築図面などがあれば、建材の商品名などを確認できるためアスベスト含有の有無を把握できる場合もあります。
● 届出先
労働基準監督署、愛知県環境局
※石綿予防規則、大気汚染防止法。
※電子申請が主流になっています。
● 届出が必要になるタイミング
調査結果を 着工14日前まで に提出。
● 注意点
・現地調査、または施工の作業主任者は、それぞれ「有資格者」でなければ行えません(勿論、一宮解体センターでは有資格者が在籍しております)。
・調査結果は施主様にも共有されます。
・アスベストがある場合は、別途除去届と専門施工が必要。
アスベスト関係の手続きはミスが許されないため、
解体を依頼する前に必ず、業者が調査資格を持っているか確認するのが安心です。
■ 4. 電気・ガス・水道などライフラインの停止
行政手続きではありませんが、忘れると工事に支障が出る大切な準備です。解体業者が代行できる場合もございますので、担当者までお気軽にご連絡下さい。
● 電気
中部電力へ「廃止申込」
※メーター撤去に1週間ほど必要なことがあります。
● ガス
東邦ガスまたはプロパン会社へ停止依頼
※ガス管の閉栓作業があります。
● 水道
一宮市上下水道部へ使用できるよう申請(解体工事の際の散水に使用します)。
□その他
プロパンガスの撤去、インターネットなどケーブルの撤去、浄化槽の清掃・汲み取り作業など
これらの停止が遅れると着工日に影響することがあるため、
解体業者と相談しながら早めに手続きすることが重要です。
■ 5.道路使用許可(必要な場合) ※解体業者が代行
道路に重機を置いたり、ガードマンを配置したりする必要がある工事では、
管轄の警察署へ道路使用許可を申請します。
一宮市内は道路幅が狭い住宅街も多いため、現場状況によっては必須です。
申請には
・現場地図
・使用時間
・交通誘導計画
などが必要で、こちらも通常は業者が代行します。
■ 6. 火災保険・解体補助金の確認
● 火災保険の「解体費用補償」
台風・地震などで損傷した家を解体する場合、
火災保険から解体費用が出るケースがあります。
● 解体補助金
一宮市では、年度によって「空き家対策補助金」が出る場合があります。
※募集期間や要件は年ごとに変動するため確認が必要。
※年度末にかけては予算を使い切って補助金が終了している場合もあります。
補助金を使う場合は、解体前に申請が必要なため、
着工日が近づいてから気づくと利用できないこともあります。
■ 7. 隣家への事前挨拶も実質“必須”の手続き
法律上の行政手続きではありませんが、
近隣トラブル防止のために非常に重要なステップです。
・工事の騒音・振動
・大型車両の出入り
・埃の飛散
こうした点を事前に説明することで、工事がスムーズに進みます。
一宮解体センターでは、担当者が近隣挨拶を必ず実施しています。
■ 8. まとめ:行政手続きは「早めの準備」と「業者との連携」がポイント
解体工事は「ただ壊すだけ」ではなく、
行政手続きが工事のスタートラインと言っても過言ではありません。
特に以下の3つは、手続きに日数がかかりやすいポイントです。
- 建設リサイクル法の届出
- アスベスト調査・届出
- ライフライン停止の調整
これらを早めに済ませておくことで、工事の遅れや追加費用の発生を防げます。
一宮解体センターでは、
行政手続きのサポートから着工、完了報告まで一括対応しております。
「何から手を付ければいいのかわからない」という方も、
どうぞお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ】電話 0586-82-1383(受付時間:午前9時~午後6時、水曜定休)
今ご覧頂いているホームページや公式LINEからも無料相談・見積りを受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧頂き、誠にありがとうございました!
