解体の裏側を職人の視点からご紹介します
解体工事と聞くと、「重機で一気に壊す」「埃が舞う」「騒音が出る」といったイメージが先に浮かびがちです。しかし、実際の現場はもっと繊細で、そして“人の手”が多く関わっています。今回は、一宮解体センターで実際に働く職人さんのとある1日に密着し、普段なかなか見えない解体現場の裏側をご紹介します。

■ AM 8:30 現場集合・朝礼
職人さんは毎朝、作業開始前に現場に集合します。
朝礼では以下のことを確認します。
- 本日の作業内容について、目標の確認
- 危険ポイントの確認、作業員間で共有(KY活動=危険予知活動)
- 近隣状況の共有と対策の確認(車の通行、住人の動き、学校の時間帯など)
- 挨拶の徹底や対応姿勢の再確認
解体現場は近隣の方々の生活のすぐそば。
「今日は北側の住宅に足場を近づけるから、声掛けを忘れないように。」
「風が強いから散水を多めに。こちらの向きから水をかける。」
など、現場ごとに細かな注意点が共有されます。
■ AM 9:00 手作業による“解体の下準備”
解体といえば重機のイメージがありますが、実際には手作業がとても多いのが現場のリアルです。
- 室内の残置物の撤去
- 建具(ドア・窓・棚)の取り外し
- 電気・ガス・水道の最終確認
- 石膏ボード、断熱材の分別
「壊す前に、まず“外す”」。
家屋はさまざまな素材が組み合わされてできているため、きちんと分別しながら手で外していく作業が欠かせません。
若手職人のAさん曰く、
「きれいに分別するのも技術のひとつ。どれだけ丁寧に仕込むかで現場全体の進行が決まる」
とのこと。

■ AM 10:30 重機での本格的な解体
室内の分別が進んだところで、ようやく重機の出番。
重機オペレーターは高度な資格が必要で、一宮解体センターでも熟練のスタッフが担当します。
重機による解体で大切なのは、
- 隣家との距離
- 建物の構造
- 壁の倒れる方向
- ホコリの飛散
などを総合的に判断しながら作業すること。
オペレーターと地上作業員が声を掛け合い、
「柱抜くよー!」
「了解!こっち側注意して!」
と、常に連携しながら進めます。
見た目以上に“チーム力”が問われる作業です。
■ PM 0:00 昼休憩
現場でのお昼は、それぞれのお弁当やコンビニ飯が定番。
雑談をしながらリラックスした時間を過ごします。
しかし、解体現場は重機や粉じん対応で体力を使うため、
しっかり休むことも安全管理の大切な仕事。
午後に備えて、しっかり体を休めます。
※夏場などは昼休憩以外にもこまめに休憩をとって作業員の安全に配慮します。
■ PM 1:00 ガレキの分別・積み込み
午後はガレキの分別作業がメイン。
- 木材
- コンクリート
- 金属
- ボード類
- プラスチック
など、素材ごとにコンテナへ分けて積み込みます。
解体工事は“壊して終わり”ではなく、資源としてリサイクルできるものを最大限活かす時代になっています。
職人さんは、瓦の裏に金属が混じっていないか、木材に釘が残っていないかなど、細かな点まで目を配りながら丁寧に作業を行います。

■PM 4:00 現場清掃・整理整頓
一日の終わりには必ず現場の清掃を行います。
「どうせ明日も作業するから…」ではなく、毎日きれいにして帰るのが鉄則。
- 道路の掃き掃除
- 散水による埃の抑制
- 近隣の家の前も確認
- 重機や工具の点検
近隣の方が通る道路や玄関前も、埃や砂利が飛んでいれば積極的に掃除します。
■PM 4:30 退勤
最後に今日の作業報告をチームで共有し、翌日の段取りを確認してから退勤します。
1日の疲れはあるものの、
「現場が予定通り進んだ」
「近隣の方に挨拶したら喜んでもらえた」
など、小さな達成感も多いのが解体現場の魅力です。
解体工事は、重機のパワフルな作業だけではなく、
人の技術・判断・気配りによって成り立つ作業です。
- 丁寧な分別
- 近隣への配慮
- チームでの連携
- 安全管理
- 工程を見据えた段取り
こうしたひとつひとつの積み重ねが、
「安心して任せられる解体工事」をつくり上げています。
これからも一宮解体センターでは、
現場で働く職人さんの努力と想いを大切にしながら、
地域の皆さまに信頼される解体工事を提供してまいります。
【お問い合わせをお待ちしております】
一宮解体センター 電話 0586-82-1383(水曜定休、営業時間:午前9時~午後6時)
