相続や住み替えなどをきっかけに「実家を手放そう」と考えたとき、多くの方が直面するのが「建物を壊して更地で売却するか、それとも建物付きで売却するか」という選択です。
一般的に、古い建物は「資産価値がない」と判断されることもあり、解体して更地にした方が売れやすい場合があります。しかし、建物を壊さずにそのまま売却できるケースもあります。
本記事では「建物を壊さずに売却するメリットとデメリット」「売却の流れ」「スムーズに進めるためのコツ」をわかりやすく解説します。

1. 建物を壊さずに売却するメリット
建物を壊さずに売却するメリットには、以下のようなものがあります。
- 解体費用を抑えられる
解体には場合によって数百万円の費用がかかります。売却前に壊してしまうと、その負担を売主が背負う必要があります。建物を利用してもらえる買主に売却できれば、その解体費用を節約できます。 - リフォーム需要に応えられる
最近は、中古住宅を購入してリフォームやリノベーションする人が増えています。特に若い世代や移住希望者の間では「古い家を自分好みに直したい」というニーズが高まっています。 - 相続の手続きがスムーズ
相続した家を急いで解体すると、手続きや名義変更で慌ただしくなりがちです。まずは現状のまま売り出して様子を見る、という方法も選択肢の一つです。 - 地域によっては建物付きの方が需要がある
土地価格が高い都心部では、更地から建物を新築するよりも「すぐ住める家付き」の方が需要があるケースもあります。
2.建物を壊さずに売却するデメリット・注意点
■築年数が古いと売りづらい
特に築40年以上の木造住宅は耐震性や老朽化が問題になりやすく、買い手が見つからない場合があります。
■室内外の程度によってはリフォーム費用が高額になり売りづらい
昨今の建築資材・人件費高騰により、リフォーム費用の相場も上がっています。建物の状況によって、買主は多額のリフォーム費用が必要になるため、かえって良い条件で売却できない場合も想定されます。
■売却価格が下がる可能性
買主が解体を前提にする場合、その解体費用を差し引いた価格でしか売れないことがあります。
■契約不適合責任(瑕疵担保責任)に注意
売却後、一定期間内に雨漏りやシロアリ被害などの不具合が見つかった場合、売主が修繕費用を負担しなければならないケースがあります。
3.建物を壊さずに売却する方法と流れ
① 不動産会社に相談する
まずは建物付きのまま売却できるか、不動産会社に相談しましょう。「古家付き土地」として売り出す方法もあります。
② 建物の状態を確認する
売却時には建物の状態を正確に伝えることが大切です。有料にはなりますが、事前にホームインスペクション(住宅診断)を利用すると、買主に安心感を与えられます。
③ 査定を受ける
複数の不動産会社に査定を依頼し、建物を残す場合と解体する場合の価格差を比較します。
④ 売却活動を行う
不動産ポータルサイトや地域の不動産業者を通じて買主を探します。最近は「古民家再生」「移住促進」などの需要が高まっており、思わぬ買主が見つかることもあります。
⑤ 契約・引き渡し
契約時には「現状渡し」であることをしっかり明記し、後々のトラブルを防ぎましょう。
4. 売却を有利に進めるためのコツ
- 建物の掃除や片付けをして印象を良くする
- 最低限の修繕を行う(雨漏り・破損部分など)
- インスペクションや耐震診断を活用して安心して購入してもらう
- 地域のニーズを調べる(移住者向け、古民家人気など)
5.【その他の方法】「不動産業者」に買い取ってもらう
上記以外にも「建物付」「現状のまま」、不動産を売却する方法があります。
それが、当社のような不動産業者の買取りを利用する、ことです。
当社では、長年培ってきた解体及び不動産売買実績から、
- どれだけ古い建物でも現状のまま買取りいたします
- 室内外に家具、家電、衣類などの不用品があっても現状のまま引き受けます
- 建物の契約不適合責任(瑕疵担保責任)について、売主様は免責とします
という条件で不動産の買取りサービスをご提供しております。ご相談・査定は無料にて承っておりますので、一宮解体センターもしくは株式会社北斗不動産事業部までお気軽にお問い合わせください。

