今回は、約2年前に弊社で解体工事を行って頂いたお客様からお寄せいただいたエピソードを交えて解体工事の実例をご紹介いたします。解体工事をお考えのお客様は是非ご覧下さい。
1.解体を決めたきっかけ
今からおよそ2年前の秋のことです。
私は一宮市内で暮らしている40代の会社員です。実家は木造住宅で延べ床面積40坪ほど。昭和の終わり頃に両親が新築し、私と妹の4人家族で育った思い出深い家でした。
しかし、母が数年前に他界し、父は一人暮らし。高齢になり足腰も弱ってきたため、介護施設への入所が必要になりました。父自身も「もうこの家を維持するのは難しい」と話すようになり、結果的に実家を売却するための解体を決断することになったのです。
2.売却か保存かで揺れた気持ち
正直に言えば、私は最初から「解体した方がいい」と考えていました。築40年を超えた木造住宅は老朽化が進み、屋根や外壁も修繕が必要な状態。耐震性も不安があり、空き家として放置すれば草木が生い茂り、近隣に迷惑をかけかねません。
ただ、妹は「思い出の家だから、できれば残したい」と強く言っていました。子どもの頃のアルバムを見返すと、確かに縁側で花火をした夏や、こたつを囲んで過ごした冬の光景がよみがえり、心が揺れます。
最終的には父の「自分がいなくなったら誰も住まない。管理が大変になるだけだろう」という言葉で、家族全員が解体に納得しました。
3.解体業者選びと見積もりの過程
次に悩んだのは、解体業者選びです。
売却を相談していた不動産会社から紹介された解体業者もありましたが、相見積もりをとることにしました。その中で対応が丁寧で、費用の内訳をしっかり説明してくれたのが「一宮解体センター」さんでした。
見積もりの内訳には、
- 木造解体工事費(坪単価)
- 廃材処分費
- 重機回送費
- 足場・養生費
- 付帯工事(ブロック塀・庭木撤去など)
といった項目が明確に記載されており、私や妹でも理解できる内容でした。結果的に総額で約200万円弱の見積もり。相場と比較しても納得できる金額でした。
また、一宮解体センターさんを運営している北斗さんでは「不動産」の部署もあるため、以前から相談していた不動産業者とは別に、北斗さんでも売却査定を進めていくことにしました。
4.解体工事の開始と秋の情景
工事が始まったのは、10月初旬の澄んだ空気が心地よい季節でした。
まずは工事前、近隣へのご挨拶から。担当者の方が一軒一軒丁寧にまわってくださり、「騒音や振動が出ますがご理解ください」と正直に、誠意を持って説明してくださったのが印象的でした。
最初の数日は内装の分別解体。畳や建具が一つひとつ運び出され、見慣れたリビングがガランと空っぽになった時、胸に込み上げるものがありました。
やがて重機が入り、家の骨組みが次々と崩されていきます。秋晴れの空の下、瓦が落ちる音、梁がきしむ音が響き、40年分の家族の歴史が目の前で姿を消していく様子は、寂しさと同時に「これで一区切りだ」という気持ちを強くしました。
解体の途中で見つかったのは、押し入れの奥に残されていた段ボール。中には私と妹の小学校時代の絵や作文が残っていました。埃をかぶったアルバムを開くと、運動会で走る私の姿や、家族で旅行に行った写真が出てきて、思わず妹と笑い合いました。
父を現場に連れて行ったのは、建物がほとんど片付いた頃。更地になった土地を眺めながら父は、「ここでお前たちが大きくなったんだな」としみじみ語りました。その表情は少し寂しげでもあり、どこかホッとしたようにも見えました。
5.更地になってからの売却と心の整理【解体を経験して感じたこと】
解体工事は約2週間で完了。整地された土地を見たとき、不思議と心が軽くなったのを覚えています。
その後、土地は北斗さんでスムーズに売却先が決まりました。買主さんは新たにマイホームを建てる予定とのこと。かつての実家が次の世代の家庭を支える場所になると思うと、前向きな気持ちになれました。今回の経験を通じて、私は「家を壊すこと=過去を否定すること」ではないと気づきました。
むしろ、家族の歴史を大切に受け止めつつ、新しいステージへ進むための選択だったと思います。
また、解体には費用や手続きの不安がつきものですが、信頼できる業者さんと出会えたことで安心して進めることができました。見積もりや工事の進め方をしっかり説明してくれる会社にお願いすることが、後悔しないための大切なポイントだと実感しました。
👷 一宮市や近隣エリアで解体工事をお考えの方は、ぜひ「一宮解体センター」へお気軽にご相談ください。
無料で解体&売却の見積もりから丁寧にサポートさせていただきます。
【お問い合わせ】
一宮解体センター 電話 0586-82-1383 ※水曜定休、営業時間:午前9時~午後6時
